支那そばやが昨年暮れから店舗を閉めて長く経過しました。
再開の情報を心待ちにしていたのですが、結局閉店ということになりました。
代わりに出店したのが、かつて藤沢石川にあり、一時
茅ヶ崎に移った、
湘南ねぎ屋です。
支那そばやと言えば藤沢ラーメン
専門店の代表的なものでした。
昨今はラー博にも進出しテレビにもかなり露出していましたので、
マスコミに毒された店のような印象が流布してしまいましたが、
スープ、麺、具にこだわりがあり、何の変哲もないラーメンのようですが、
他のどこでも味わうことのできないここだけの固有のものがありました。
もとより系統がまったく違うので、
比較することはできませんが、
後釜の「ねぎ屋」・・・期待する人も多いようです。
私も先日訪問してきました。
ねぎ屋の何たるかは知っているつもりでした。
しかしオープン前まさに工事中に近くを通りかかった時に
「家系進化を食らう」というその
コピーに興味を覚えてしまいました。

内装はカウンターだけであった支那そばや旧店舗を改良(?)し、奥に4人がけ
テーブル席を2卓設けていました。
やはりねぎ屋の有力な
ターゲットである、家族連れを見越してのことでしょう。
休日であったので、そこにお子チャマ連れが群がっていましたが、
お約束のように、駆けずり回る
子供や、店内の空気を引き裂くように泣き出す乳児で溢れていました。
かつての支那そばやの一種異様な緊張感が懐かしく思い起こされます。
店舗の改修はもうひとつありました。テーブル面自体は昔の支那そばやのものをそのまま使っているようでしたが、厨房側に主に
食器の上げ下げに使われる用途で、新たにかなり高い段差が設けられていました。厨房の仕事を眺めるには少し背伸びする必要があります。
支那そばやにおいては、製作過程を見せることもひとつのアトラクションでしたが、
ここねぎ屋では、その大雑把な麺あげを公にさらすことは店としても恥と感じているからなのでしょうか、視線をさえぎるかのような壁が眼前にはだかります。
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ノーマルの醤油ラーメン中盛をたのみました。
あぶらがやけに多くそれに反比例して、コクは絶望的なまでにはかないものです。
店の壁に目をやると多くのメニューを記した張り紙がありました。
最近いろいろな「ギミック的な」メニュ開発に尽力したようです。
あまりにも浅はかなものだったので、名前を記憶するにはいたりませんでしたが、
塩と醤油のブレンドだとか、溶きタマゴをまぶしたものだとか、
そんなものが5種類ほどありました。
この店の考える進化とは、こういうことだったようです。
もともと正統派家系の素養がないのですから、わき道にそれた所に光明を見出そうとするのは解らなくもないのですが、
表に大きく「家系、進化」と謳っています。
しっかりとした本筋はあってこそのバリエーションではないでしょうか。
こういうのは進化ではなく、ましてや維持でもなく
紛れもない退化というものです。
きょうの店内、やたら混んでいました。
かつての支那そばやのように食っているすぐ脇に立って、席の開くのをまっているやからまでいます。
支那そばやであればそんな立っているやつらが、大胆な行動にでることはまずなかったのですが、
ここは少し勝手が違います。
解き放たれた
ガキお子様がすぐ脇で跳ね回ったり、
やけに大きな荷物を持った
ばばあおば様がその荷物で終止私をコズキ回したり、
そんな大いなる喧騒の中、うまくもないラーメンを食らうのはかなりの苦痛でした。
この理不尽ともいえる混雑はどういう種類のものなのでしょうか。
純粋なねぎ屋ファンなのでしょうか。
あるいは、支那そばや跡地に開店した店が、どんなものであるのか確かめたいという人々でしょうか。
ここ家系に比べ確実に進化を遂げている点があります。
値段だけは少し安いようです。
湘南ねぎ屋
藤沢市鵠沼海岸7−5−37