近くを通りかかると、いつも目にする行列があまり長くありません。
思わず列に加わってしまいました。
10月のオープン以来はじめての「二郎関内店」訪問です。
タイミングよくすぐ席につくことができました。
しかしここからしばらく待ちました。
’あの麺’ですからやはり調理には時間がかかります。
店舗はうなぎの寝床状に縦に長く。横幅は最低限しか確保されていないため、
食べ終わる人、新たに席に着く人がひっきりなしに背後を交差し、
人に接触し、ぶつかりながら移動することを余儀なくされます。
そういうことに頓着しない人がほとんどでしょうが、
生憎私、そういうことが気になってしまう性質ですので、
椅子をなるべく引き、ぶつかることのないように配慮していました。
しかしそれでも、食べている間であっても、何人もに小突かれました。
それも二郎らしい空間といえなくもないのですが、
物理的に無理があるように思えます。
さてラーメンです。
「小ラーメン野菜、辛め」(600円)で頼みました。
世間一般のラーメンの常識とはかけ離れた量です。
これが’小’です。
二郎の何たるかを知らない人にとっては、いつも他店で注文するように、
「大盛り」でも・・・などと軽い気持ちでオーダーした日には、
とことん苛めぬかれることになります。
(以前鶴見に住んでいた折、”なんか滅茶苦茶食いたい!飽食の喜びに溺れたい・・”などと思ったとき、よく大盛りをいただいておりました。今ではもう体力的?に無理ですが、)
食いながら見回すと、私以外はほとんどの人が大盛りを食らっておりました。
客層的にはスーツを着たものが多く、近くに勤めるものだと思われます。
皆嬉々としてうまいラーメンをすするといった感じではなく、ほのかに額に玉の汗など浮かべ、眉間には皺などもつくり、なんか苦しそうです。
私の右隣の風俗店マネージャー風イケメン氏は、平らげるや否や、
箸と蓮華を投げ出すように丼に落としていました。
「完食!」「もう勘弁してくれ」こんな感じなのでしょうか。
二郎チェーンにはどの店舗でも通じる符丁があります。
無料トッピングと称して、味の調整や添加するものを選ぶことができます。
タイミングとしては、麺をゆで終わり 盛り付けをする段階で、
「にんにくいれますか?」ときいてくる瞬間があります。
そのときに、野菜、辛め、あぶら増し、にんにく、など好みを伝えることになります。今日は「にんにくいれますか?」と訊かれ「はい」だの「いれなくていいです。」だのと答える人が多く、二郎的コミュニケーションは成り立っていないようでした。
どうも大盛り地獄に陥る者の頻出や、符丁を無視した言動やら、
きょうの関内店は、’いちげんさん’が多かったようです。
それだけこの界隈は、潜在的な集客力にすぐれているともいえます。
開店2ヶ月を経てもまだまだ新規顧客を得ることが可能なのです。
前置きが長く、味については触れませんでしたが、腰の強い超太麺と、
とんこつ系辛味の効いたスープは強烈ともいえるインパクトがあります。
脂の量もかなりのもので、ここが二郎好きと嫌いとを分けるポイントであると思います。
このラーメン自体中庸という存在が一番似合わないものです。
おいしいけれど食った次の瞬間に忘れてしまう(昨今のラーメンに顕著)といったものでは決してなく、
それが好と出るか嫌と出るかはわかりませんが、確実に印象に残るものです。
その為にもにんにく、あぶら、辛味、野菜増し、すべてMaxにして、
許容範囲の限界点を目指すのが本筋であるのでしょう。
私自身二郎は各店舗に訪れ、好んでおりますが、
’うまいとしみじみ思う’感覚を持ったことがないのも事実です。
ただどの店舗に行っても、圧倒され、「二郎という名の食べ物」それ自体の固有性や唯一無二の存在にいつも感心を覚えるのです。
大盛りにあえて挑む者が多いのも、そんな固有のもの、二郎が二郎である存在意義に触れたいがためといえるのでしょうか。
ラーメン二郎関内店
横浜市 中区 長者町 6-94
国道16号、伊勢佐木長者町5丁目交差点近く
関内というより伊勢佐木町と名乗ったほうがいいような気もします。
ラーメン二郎相模大野駅前店実職記録

