川に架けられた橋を渡る。
ここニューヨークではそれが一番のアトラクションかもしれません。
しかし・・・ブルックリンブリッジ、マンハンタンブリッジを渡るのとは異なり、この橋は観光客のためのものではないということが解りました。
渡り終えてすぐ、その先には何ら案内掲示もなく、うち捨てられたように感じます。
湾岸の港湾・倉庫エリアにいきなり置いてきぼりを食らう感じです。
自分としては初めて自転車を駆って、イーストリバーを渡り、マンハッタンからブルックリンへと至るという、ある種の冒険的意義があるのですが、今日遭遇した自転車に乗る人、走っている人、この都市で暮らしている人にとっては、それが単に日常的で、何の興奮もないものに過ぎないのです。
実際橋を渡り終えて、それからブルックリン中心部へと至るまでにはかなりの道のりがありそこにStrngerを喜ばす何らの趣向もありません。
周りの人々の視線に強い負の色が漂い、ただ単にここに自転車で踏み込んだ人間に対する必要以上の注視、ねっとりとした重い視線を注いできました。
公団住宅状の地域、そこの公園では若者達がたむろしており、自転車を引きつつ歩む我に、言葉をかけてきます。
「道に迷ったのか・・・」
「何しにきたんだ」
「案内してやるよ・・・」
そう問うてくる奴らは明らかに目の色がヤバーであり、焦点が定まっていないようです。
敵意に満ちた、屈強なアフリカン・アメリカンの群れに遭遇し、
久しぶりに背筋にぞくっとする寒気を感じた瞬間でした。
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