’関内’の”知る人ぞ知る”トンブリ屋へ行ってきました。
訳あって店名、
写真は出せません。
赤を基調に漢数字の店名がみられます。店先には「丼」と云う看板もあります。
盛り合わせ丼1050円をたのみました。
入店したのは午後一時頃でしたが、ランチタイムのピークを過ぎ
店内は5人ほどの入りでした。
オーダーからかなり待たされ、やっと供され、
そしていつものように今日食うものを撮影していると、
「何撮ってるんですか!!!」
厨房内、私の眼前にいたオババAはかなりの剣幕で攻め立ててきます。
「えっと・・写メールで今日食べたものを知人に送ろうと思いまして・・・」
とっさにでてしまった虚言でしたが、
「それなら・・・(間)・・・いいです。
今度からは先に断ってから撮ってくださいよ・・・」
どうやら許してもらえたようです。
またここに来る事もあるかとおもい、
変な軋轢を避けようととっさに出てしまった言葉でしたが、
取材拒否の店というのはママあります。
ここもそんなところのひとつでしょうか。
そのときは単純に「スマン」という気持ちを覚えたのでしたが
食い終えて店を後にしてみると、どうも釈然としない気持ちがくすぶっているのに気が付きました。
このときもう少し店側の真意を聞く必要がありました。
もちろん写真を撮られて、魂を取られると思っているわけではないでしょう。
あるいはこの盛り付けや、ネタの使い方にある種の商標なり、
守らねばならぬならぬ権利があるのでしょうか。
人の顔形を撮るわけでも無し、肖像権なんてもんは存在しません。
物に向かって
カメラを向けるのにいちいち断るのも大仰でしょう。
まあ、おばばとしては、作り出した一杯の丼に対し愛情がこもっていて、擬人化して考えてしまったのかもしれませんが。
やはり撮影され、HP上で公開するのはまかりならんと云う事でしょうか。
しかし私の行為は「取材」なんて大それたモンではありません。
こんなチンケなブログの媒体を使った戯言に、ペンの力があるとは思えません。
うまけりゃすべてが丸く収まったのです。
「これだけの物を提供するからには、かなりのコダワリがあるのだろう。
客にある種の行動規範を要求するのも、もっともなことだ・・・」
(一時期の支那そばやのようです。)
そう納得させてほしかったのです。
しかしこの丼・・・。
やけに熱く、やわい飯に様々な魚種の切り身が載っております。
マグロ、鯵、白身数種。
ちらし寿司ではないので、米には酢の味が付いていません。
仔細に眺めると短粒種にくわえ中粒種も混じっています。
ブレンド米なのでしょうか。
金目鯛とかマトウ鯛などを使っているようで、原価は高いのでしょう。
しかしこの味、アレ?って云う感じです。
丼にしておいしい魚というのは自分の中でもいくつか挙げる事はできますが、
この店の考えとは違うようです。
「味が付いてますから」と言ってサーブされます。
おいしく食べられるようにと云う、店側の気遣いでもあるのでしょう。
しかしこの言葉、「魚を味わうのにむやみやたらに醤油をかけたりするなよ!!!」という意味です。
事実そのとき丼をかっ込んでいた者で、醤油をたらしたのは皆無でした。
そのわりには香りに乏しいわさびが大量に落とされていたり、大葉が飯を被っていたり、刻み海苔がネタの上に多量に載せられていたり・・・
魚のうまさを純粋に味わって欲しいと云う純粋な配慮ではないようです。
今日は日が悪かったと思いたいのです。
自然を相手にするものですから、漁の状況によりいい日もあり、悪い日もあり。
それは承知しています。
今日のモノはネタ的にはけっしていい物ではないと感じました。
それは原価がいくらであるとか、旬のものだとかそういう問題ではないのです。
うまいか、そうでないか、と云う観点です。
朝どれの魚を買ってきて捌いたり、自分で釣った魚を堪能している人間には????と思わざるをえません。
熱い飯に載せられたマグロ赤身は食うのも終盤になると、接面は白く変色していました。
ネタすべてがどうも生ぬるく、また違う味覚の魚をあしらいコントラストをつける工夫もありません。
どんな領域にも狭い世界の中で完結した空間があります。
そこはある種の幻想に支配された場所でもあります。
足を踏み入れた私が間違っていました。
ただ、私が1050円も払い、購入したどんぶり飯一杯には、これを写真に撮ろうが一口食って床にぶちまけようが、(もちろんそんな事はできません。昔の人間なので、もったいないという思想がありますもので・・・)そうする権利はあると思っています。
公に開かれた空間である以上、食にコダワリ、研鑽を重ねるそんな輩もやってきます。食うことはだされたものをおとなしくいただくと云うだけではないのです。
今日何を食い、そしてどう感じたか。
食い物の写真を撮るなんぞ、健全な市民からすれば理解しがたい行為かもしれませんが、
そこに意義がない訳でもありません。ここに何らかの権利は存在しないのでしょうか。
このような店は、できれば一見さんお断りで会員制にでもしてくれるとすっきりしていいのですが・・・。
結構な金を払い、だがたいした事のない料理というのは関内近辺では
当たり前すぎて取り立てていうほどでもないのですが、
今日は悪しきモノのが見え隠れしていましたので、取り上げさせていただきました。