2005年03月27日

食うためにはしるその10〜三崎のマグロ

「鮪を食いたい」それだけが望みでした。
DHAをむさぼりたい、
何も遠くまで走っていかなくても
冷凍もののメバチ鮪などはいくらでも味わうことはできます。
しかしはしる事にひとつの理由付けを行う為、
神奈川県の一大集積地である三崎に赴き、それを食らうのは意味あることです。
目指す店はたびたびテレビでも紹介されたところです。
かなり以前、マスコミ露出前から気になっていたところですが、
ようやく行こうという気持ちになりました。
ご飯も大盛りにしたりなんかして、鮪なかおち丼をかっ込んでこようと目論見ました。

走りのコンセプトは
今日は絶対「ガンバラナイ」
車にあおられようと、ロードが行く手をふさごうとも、
がむしゃらにクランクをまわすことはしません。
昨日の筋トレで久しぶりにハムストリングスに刺激を与えた結果、
ちょっと攣りぎみの感があります。
筋疲労は少しも癒えていません。
物理的にオニ漕ぎできないのです。

たどり着いたのは「ぢんげる」という店です。
気合が入りすぎていたのか11時の開店よりかなり早くついてしまいました。
店先で並んでいるのも馬鹿らしいので、周囲を少し流してみました。
開店少し前に店にたどり着いてみると、3組ほど並んでいました。
運悪くそのうちの一組が一家総出、一族郎党引き連れてきたようで、赤子も含めて7,8名の団体でした。
開店し中にはいる折、店のおばちゃんは念を押してきました。

「なかおちはないかもしれませんよ・・・」〜(著者注:ママ)
一日限定10食「なかおち丼」630円こそがこの店の真価だとの情報を得ていました。
初めてですので、それを体験してから次のステップにいくのが本筋でしょう。
なかおち丼を食わずしてこの店デビューとはいいがたいのでしょう。
もとより店内は4名がけテーブル席4卓と座敷席2つ。
自転車に乗りふらっと立ち寄った、独り者を受け入れる雰囲気ではありません。

いろいろなところへ訪れていると、「縁のない場所」というのは不思議とできてくるものです。
ここもそのようなものでしょう。
花粉も多量に飛び、風も強く吹く気候の中、
決してのんびり、まったりとポタリングを楽しむという感じではありませんでした。
食ってすぐきびすを返し、家に向かおうと思っていました。
いつしか食うだけが目的の行程に変わっていました。

ただ、食えないとなると予定はまったくかわってきます。
さて・・・どこへいこうものか、しばし思案します。

横浜市街地では濃密に飛散していた花粉に、かなり苦しめられましたが、
三浦半島へ到ると目や鼻への刺激が一気に和らいでくるのが感じらます。
軽く流すうち気持ちも次第に軽くなり、知らず知らず気合がはいってしまっていたわが身を振り返りました。

”今日のコンセプト「ガンバラナイ」”などと言っていて、
結局わき目もふらず、ここまでこいで来てしまいました。
少しばかり安くマグロを食いたいからといって、目の端を吊り上げて只管クランクをまわし、
逆走のママチャリに行く手を阻まれ、路面の悪さや、違法駐車の群れに苛立ち、とげとげしい気持ちを抱えていたわが身を恥ずる気持ちになりました。

「休日にのんびりと走れれば、それだけでいいではないか。
ほかに何も必要ではない。」
食えなかったことにより、ひとつの熱狂からさめたようになり、達観に一歩近づく事になりました。
そんな風に思えば風景を堪能する気持ちも芽生えてきます。
南西へ海へと降りて行きましたが、素晴らしいコースでした。

kaneda1.JPG kaneda2.JPG

なんか、食うことに執着しているのも馬鹿らしくなってきました。
とはいっても食わねばこれから家へと向かう長い道のりを乗り切れません。
三浦海岸近辺よりも横須賀までいったほうが、うまいものにありつける確率は高いということはわかっていましたが、あまりの空腹に耐えられず野比駅近辺の寿司屋にて昼食を摂りました。

manndaisusi.JPGこんな街中の何でもないような寿司屋が、平均以上のものを提供することが多いのは、経験上わかっていました。
sannshudonn.JPG

こちら三品丼900円です。
ネタ〜”本”マグロ、カンパチ、イカでした。
このカンパチが特に良かったです。
変に脂にまみれていない適度なさっぱり感があります。
一切れの大きさは非常に満足度高いです。

帰りは南岸のルートを取らず、
環状4号からいたち川沿いを進み、大船にいたり帰ってきました。

今日の走り
平均速度:19.4Km/h
最高速度:39.0Km/h
走行距離:96.01Km
走行時間:4時間57分41秒
うまさ :マグロとカンパチに救われました。
posted by renn at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 小さな旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月24日

Bグルの悦楽

以前からその存在には気づいていました。
いつも多くの人でにぎわっているのも目にしています。
前日は「豊野」で天丼を食らい、それはかなり重いモノでした。
今日は少し軽いモノで、量的に満足できるところ、
そんな事を考慮し「和食いちばん」にやってきました。
オーダーするに際しきょうは揚げ物でないものと思っていたのですが、
周りを見るとメンチカツやら、チキンカツやら、
ほとんどの人が揚げ物系を食しているようです。

この店、ふらりと迷い込んだ観光客などとは無縁のところです。
作業服を着た労働者が多く席に着いていました。
もっとも頻度たかく利用する常連達です。
その彼らの選択に間違いはないでしょう。
結局あじフライ定食、550円にしました。
内容はアジフライ3ヶ、大盛りの飯、豚汁、ひじき、温泉卵、漬物です
このバラエティー、および量。
豚汁の器の大きさは特筆モノです。

itibann (1).JPG

フライは揚げたてではあるが、皿に揚げ油が滴るほどです。
小骨もかなり残っていたりして、「繊細」なんてモノとは無縁です。
ご飯の量もかなり多いですが、米質はいいとは言えません。

でもそれでイイんです。
なんの気遣いなしに過ごせる空間と、そこそこの味レベルと、
なにより安さと量。
そんなものこそが、ここを人気店にしている理由なのでしょう。。
和食いちばん
南区真金町2−22

昨日の「和食いちばん」に続いて、一番シリーズ第2弾。
今日は「中華いちばん」一番系列本店を攻めようと思っておりました。
界隈の怪しい裏通りをひやかしながら、最短距離にてたどり着きました。
店頭のショーケースを見ると、今日のサービスランチ500円は
もやしと何かの肉類(失念)ピリカラ炒めだそうです。
600円のA定食は豚肉ブッカケ飯のようです。
窮乏生活をおくる者にとっては、もやしや豚肉という食材は慣れ親しんだものですが、
金払って人様に作っていただくというものには思えません。
おととい豊野に行く際、ちらりと見たメニューはもう少しそそられるものがありました。

かなり迷いましたが、やがてゆっくりと、足は動き、店から遠ざかっていきました。
わずかに西進し、導かれるように大通り公園まで来てしまいました。
昨日訪れた「和食いちばん」の斜め向かい、
またしても来てしまいました。「バーグ」弥生町店です。
オーダーは今日のおすすめチーズピカタ載せ、800円です。
これは久々の「おすすめ」大ヒットでした。

burg_osu.JPG

量も多く、ルーのこくもあり、チーズ、卵、ハンバーグのコンビネーションは
かなり重いものですが、こってり好きの人間には抗いがたいものがあります。
思えばこんな感じの不健康さこそ、もっともバーグらしいのなのかもしれません。
”スタミナ”よりもむしろこちらのほうが、店を代表するような味に思えてきます。
この”ピカタ載せ”耳慣れない表現ですが、バーグでは通常のトッピングでもある、
ごくありふれたもののようです。
しかし通常メニューであれば450円也であり、
普通のカレー640円にプラスするならば、1000円を越えてしまいます。
その意味でも今週のオススメはかなりのお徳感があります。
最初の頃に味わったバーグを食す悦楽が久しぶりによみがえってきた今日の皿でした。

2005年03月23日

天丼「豊野」

予期せぬ出費が重なり、今月は少し厳しい状況です。
いまさらながら我家の台所事情に裏寒さを感じます。

しかしこれも転じて福となさねばなりません。
金がないならそれなりのものを、安いなりに満足を得られる食い物の探求に力が入るというものです。
もう「老舗訪問」などとはいってられません。
ここしばらくはBグルを極めようと思いです。

その第一弾
オフィスからかなり遠いので、なかなか足を運ぶ機会がありませんでしたが、
その存在は知っておりました。
今日は雨模様の天候をおして、長く歩きました。

toyono3.JPG 
イセザキモールを進み、この辺だろうと見当をつけ、
大通り公園に向け左折すると、正面に横浜橋商店街が見えました。
商店街入り口には豊野亭という定食屋があり、
商店街にはいるとその店舗の側面がとんかつの販売店になっています。
そしてアーケードを奥に進むとてんぷら販売店があります。
豊野グループの素晴らしき多角経営ともいえます。
目指す所はこのアーケード入り口を向かって左
丼と書かれた庇がある「豊野」天丼部門出張所です。


toyono2.JPG

カウンターのみの店内。席は7席しかありません。
おやじさんの忙しく動くさまが伝わってきて、店内の雰囲気を活気のあるものにしています。
狭い店内ではありますが、写真を飾った額縁があったり、また空間を利用した素晴らしいアイデアもあります。ティッシュが頭上にあります。
外で待っている間、店の中から声がかかり、先に注文を通しました。
「天丼」600円を頼みました。
他の方のオーダー状況は天丼、海鮮丼が半々くらいの割合です。
「味噌汁つけますか!」と威勢良く聞いてきますので、
ほとんどの人(そのときは私以外全員)がたのんでいました。
この味噌汁、100円です。
メイン料理や、大盛りの追加料金が50円である事を考慮するなら
味噌汁100円はちょっと高いような・・・
(しかしここが店の儲けどころなのかも・・・次回はたのもうと思います。)

絶えず客の動きがあるので、てんぷらはいつでも揚げ鍋の中で調理されている状態です。
程なく席につきました。
ここですぐにサーブされれば素晴らしいのですが、そういうわけにもいきません。
5分ほど待ち、天丼は供されました。

toyono4.JPG 
「天」構成要素は大振りエビが二つ、ナス、ピーマン、かぼちゃです。
衣は少ししっとり気味ですが、その辺のそばやなんかで食べるものよりはからっとしたものが感じられます。エビは満足感の高いもの、野菜のこしらえ方にダイナミックさが感じられます。
タレは濃厚で甘みの強いものが、たっぷりとかかっています。
量的には大盛りにしなくとも充分満足なものです。
てんぷらやとんかつなどは、多量の脂分の摂取によりもたれを感じることもありますが、
ここのものは、夕刻まで引きずってしまうような悪い種のものではありませんでした。
ただカロリーは相当高いと思われます。
夕食前まで、空腹感を覚える事はありませんでした。


toyono1.JPG
「豊野」
南区真金町2−18
営業時間 11:00〜15:00、17:00〜21:00
定休:日曜日
メニューは画像を参考にしてください。

2005年03月20日

旧モーガン邸

いくつかの「偶然」なんて本人が気づかぬだけで、実は必然ではないのか。

先日たまたま入った、横浜野毛の中華料理屋。
カウンター上には新聞が置かれていた。
いつもはめったにひらくことのない地方欄に視線を走らせると、
小さな囲み記事にモーガンという文字が見止められた。

左上から右下へと作業のように動いていた、視線の流れはそこで淀み
記事を仔細に観察することになった。
「3月20日、11:00〜13:00”旧モーガン邸を守る会”による定期清掃のおり、
邸を一般開放し、撮影会を行います。」

そういえば先週横浜に出かけた際<、根岸森林公園内の
かつての競馬場観覧席の設計者が「モーガン」だったような・・・
以前の記事

奇妙な符合を感じました。
先週公園を訪れ、その威容に感銘を受けたばかりでした。
また旧モーガン邸は私の住むところから、電車で一駅隔たるだけ、
よく通るサイクリングコースのひとつの道すがら、奥まったところにあります。
建築の分野に決して明るくない私には、それまでその名を知る事のなかった存在でしたが、
ここに来て突然、私との接点が出てきたのです。


◆鉄製の門◆立派なサルスベリと邸外観
morgan4.JPGmorgan3.JPG


昭和6年モーガン氏の私邸として建てられたものです。
死後幾人かの所有にかかりましたが、最後の所有者が莫大な負債を抱えていたため、
今は株式会社整理回収機構の管理化にありますが、
2003年財団法人日本ナショナルトラストにより保護資産に認定され、
その年暮れから買取を目指した募金活動が始まりました。
目標額は2億2千万円。
今年2月の報によるとあと4000万円ほど不足しているようです。


◆当時のテーブルと椅子◆居間からサンルームを望む
morgan1.JPGmorgan2.jpg


まだ建築物景観の配慮などの思想があった時代、
いくつもの素晴らしい建築物を設計した人間の私邸が
この様に打ち捨てられたようであるのは、悲しいものがあります。
裏に回って見るならば窓にはステンレス製のサッシがはめ込まれ、
便利さを求めた改修という名の下に、いいように破壊しつくされた感があります。
内部の安っぽい塗装はところどころ剥がれ、杉の木の幹のようにささくれています。
モーガン氏の所有を引き継いだ人間は定かではないのですが、
もう少しセンスを持ち合わせた種族であったなら、この惨状はなかったでしょう。
本来の姿がどうであったのか、容易にはわかりませんが、
今はかなり悲惨な状況にあるという感じです。

私、金も暇もありませんが、
このような活動には賛同する者のひとりです。
今日のイベントの趣旨はひとりでも多くの人に、この現状を知ってもらいたいというものでしょう。
守る会、会員として登録しようかと思いましたが、
生憎持ち合わせがなく、わずかなコインを残してきただけにとどまりました。
旧モーガン邸を守る会Webサイト
posted by renn at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 湘南 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月18日

横浜丘陵

昨日の日記より。

通勤時には、なるべくたっているように心がけています。
これから7時間ほど、オフィスでずっと座ろうというのに
列車の中で30分程度立っているのは、何でもないことです。
むしろ狭いシートで隣の人と肩触れあわせて、縮こまっているほうが苦痛です。
いつもは文庫本を開いていますが、特に鬱屈した気持ちを抱えていたり、
前日の酩酊をまだ引きずっているときなど、
本を読む気力が沸き起こらないときには
ドア脇にもたれ、流れていく外の景色を眺めるのを好んでいます。
駅に停車する毎に開く扉は違うので、なるべく乗り降りする人の妨げにならぬよう、
開かないほうの扉、いつも同じ南側に立っています。
冬の間、晴れた日には東北東へ向かう列車の窓から、まぶしい陽光が差し込み、
家を後にする際には、自身を屠殺場に引き連れられていく家畜ででもあるかのように思うのですが、まぶしい陽射しを見た刹那、ほのかな希望に似た気持ちもわいてくるのでした。

生憎今日は雨模様です。
今日も細かい活字に目を走らせる心境ではありません。
陽も差さない南側を離れ、今日は反対側に立ってみました。

大船から戸塚までは、平坦なところに大規模な工場が林立しています。
東戸塚を過ぎると木々も増え急峻な地形に変わってきます。そして保土ヶ谷の手前で最高峰を極めます。

hodogaya (1).JPG

奥に鉄骨のタワーのようなものがあり、手前の丘陵にはレンガ色や白色のタイルに覆われた巨大マンション群がへばり付いています。
まるで獣が横たわっているかのような情景です。

その地点にいたり間近で見るならば、各人の健全な生活がそこにはあるのですが、
遠目からこの風景を全体として見るならば、人類の旺盛な生命活動が、自然の丘や森を侵食して、増殖を続けているもののように思えます。少しでも南向きに空間に張り出し、陽光を得ようとのた打ち回っている獣のようです。
ここを一瞥してブリューゲルの「バベルの塔」の情景がよみがえってきました。
または、フィリピンマニラ郊外の「落下傘部隊」のようです。
人間の欲望が具現化されたもののようです。
posted by renn at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 小さな旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月16日

新旧ラーメン店「大勝軒」と「太源」

ブログ更新もままならず、しかし食ったところのネタだけはたまっていきます。
そこで今日は強引ながらもラーメンや2件無理やり結び付けちゃいました。
おととい昼、伊勢佐木町方面に向かおうとして宮川町交差点にて信号待ちをしていると、
斜め左前方。以前一兆堂のあったところに赤い庇も鮮やかな、「大勝軒」がオープンしていました。
この名を冠したところは、神奈川県内で2店しかいっていませんが、
そんなに感心する事はありませんでした。
近くまでいって店内をうかがおうと店先まで忍び寄っていきました。一時を過ぎた頃です。
店内には客がただひとり、つけ麺をすすっていました。
そのとき店の人と目が合ってしまいました。その目線をやり過ごすことはできませんでした。
新店オープンを知り喜び勇んでの入店といった状況ではありませんでした。

オーダーする際ちょっと迷いました。
いつも席につきすぐにたのむ私にしては、かなり長い時間に思えました。
つけ麺にするか、普通のラーメンにするか・・・
結局、普通のラーメン「中華そば」にしました。

ここの店員さん非常に気持ちのいい人たちです。
ちょっとたずねた私に、いろいろと説明してくれます。
食い終わり支払いする段階では、
「あじ、どうでしたか・・・」とたずねてきました。
店員さんによると大勝軒というのはどうやら2系統あるらしいです。
私の以前食したものはどちらも「東池袋系」でありましたが、
この杯、永福町系だそうです。

taishoukenn.JPG煮干の風味が強く香るスープ。表面にはかなり多目の脂も見られます。
具は細切りメンマ、小さめ肩ロース系チャーシュー、ナルト、ねぎ、海苔一枚です。
麺は、中華系の中細縮れタイプ。モチモチとした中太ストレートタイプを想像していただけに、ちょっとがっかりした事は事実です。
量が多いと言う先入観もありましたが、この器きわめて普通の盛りでした。
全体としては、結構おいしいかな、と言う感想です。
諸手をあげて降参とばかりに、そのうまさにひれ伏してしまうというわけにはいきませんでした。
先に体験した関内「無」と似たり寄ったり
具材やら、麺やらのクオリティーを考えるとちょっと劣るかなといった感じです。

「大勝軒」
中区宮川町、JRA場外馬券場「WINS」正面入り口前
平日11:00〜22:00
土日09:00〜22:00
中華そば700円、つけ麺700円、つけざる750円、ワンタン麺850円、チャーシュー麺900円、大盛り100円など。

界隈で一番新しい店から一転、今日はラーメン専門店としては古参ともいえるところにお邪魔しました。

伊勢佐木町「太源」です。
横浜市中区伊勢佐木町2−81
11:00〜26:30 無休

ラーメンを注文するなり麺のゆで加減をたずねてきます。
硬めでお願いしました。
スープは濁りのあるもの、豚骨、鶏がら、ぶし系、化学調味料、うまく溶け込んでいるというよりもちょっと癖のあるものどうしが互いに違和感を抱えながら同居しているような感じです。
しかし一杯630円と言うのは、この界隈にしてはずいぶん強気の価格設定です。
カレーも看板メニューのようですが、一杯750円(だったと思います)
茶碗に入った物でも360円もします。

taigenn.JPG懐かしいという想いに支配されました。
それ以外の感想は一切浮かんできません。
うまいとか、まずいという評価とは別の所で存在する店かもしれません。
決してきれいとか、おしゃれなどとはいえませんが、近代的ではあるイセザキモールをすぐ隣に臨み、
カウンターのみ、たった8席しかない、昭和のかほり漂う、今にも崩れそうな店舗というのは、常連や、通を気取る人にはたまらない立地でしょう。

量も少ないものでした。
多く食したい者のために大盛り110円増しが設定されているのですから、
それをたのめばよかったのですが、
この界隈どこもデフォで量が多い所がほとんどで、おそらくこの店のたたずまいからして上品な盛ではあるまいと勝手に判断してしまいました。
腹8分どころではなく、その半分にも満たないくらいでした。

izuhei.jpg味に加え量でも見たされない想いを抱えながら、仕方なくそのままモールを関内方面に向かいました。
ちょうどいい機会です。以前より気になっていた泉平にて「お好み」という名の、いなり、かんぴょう巻、太巻セット一人前、525円を購入し、福富町西公園でハトに囲まれながら食しました。
  izuhei2.jpg

多くのレゲエやらヤンキーやらがたむろする、気が滅入るほどの場末感をかもし出す所なのですが、このランチは素晴らしいものでした。
頬張る先から小粒の飯粒ははらはらと崩れ、ほどよい酸味と甘さが味覚中枢を刺激し、
脳にうまさを知覚させます。ここは江戸時代、天保より続く伝統の味だそうですが、久しぶりに老舗といわれるところで美味に遭遇しました。

2005年03月15日

花粉症

冬の厳しい寒さもきょうが峠のようです。
明日からはまた暖かくなるようです。
春のお彼岸ももうすぐ。
「三寒四温」、「暑さ寒さも彼岸まで」、
昔の人は自然と身近なところで暮らしていたので、
季節の移ろいについても、様々な的確な表現があります。

自然から離れた我々に対するひとつの警鐘が
マスクをまとった人々の群れに現れているように感じます。
知能の高さでこの地球に君臨してきた、人類ですが、
この点ではなんとも脆弱なものです。、

花粉症はアレルギーの一種で、人体の過剰な防衛反応の仕業です。
戦後に植えた杉の木が盛りを向かえ、昨年夏の暑さとあいまって、
今年の花粉飛散量は過去最高との事です。
私、軽度の花粉症患者を自覚しておりますが、
以前不摂生の限りを尽くしていた頃に比べ、昨今はそんなに苦しむ事もありません。
生物学的にそんなものではないと専門家は言うかもしれません。
一度作られた抗体は失われることはないとも聞きます。
しかし以前より確実に花粉で苦しむ事はなくなっていることは事実なのです。
睡眠を良くとり、よい生活習慣を保つ事は正常な免疫機能を保つために重要なものだそうです。また、風邪をひかない、酒の飲みすぎに気をつける、タバコを控える、そんなことも考慮されるべき事のようです。
ことのほか健康に留意しているこのごろ、
それが免疫系によい影響を及ぼしているのかもしれません。

花粉症の症例は働き盛り、30〜50才台の人々に最も多く見られ、
人口に占める患者の割合は20パーセントに迫ろうという勢いです。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりは言うに及ばず、発熱や下痢までも伴うことがあるようです。
これほど多くの人が苦しんでいる状況というのは、もうこれは国家的問題とさえいえます。
経済効率を著しく下げていることでしょう。

こういう悲惨な状況は、わが国固有のもののようです。
ヨーロッパでもフランスイタリアなどでマロニエによる類似の症状を抱える人はいますが、
これほどの密度ではないようです。
もちろんマスクなどする人はいません。
諸外国では、マスクと言うのは一般人がするものとは認識されていません。
風邪をひいた時にマスクをするのも、日本人の道徳観が色濃く出た結果であると思われます。
外の異物を取り込まないという思いよりも、他人にうつす事を憂慮する気持ちから生まれた、所業でしょう。

今日は風も強く吹き、マスクをする人はかなり目に付きました。
通勤列車内で7、8人にひとりの割合でしょうか。
かわいい女の子が2、3人集まって、医師のするようなマスクで顔を被っているのは
一種異様な光景です。
私もひところ、花粉にはひどく苦しめられましたので、皆様の大変さは承知しています。
この苦しみから解放されるなら、外見なんて気にしていられないのも事実です。
でも皆あまりに大仰過ぎるきらいがあります。
花粉撃退効率は少し劣るかもしれませんが、従前のフラットな型のものはまだ許容範囲にありました。
しかしあの立体的な、ほとんどガスマスクと見紛うばかりの外観をもつ形状のやつは、
見た目にも著しく違和感を覚えます。
たかが、花粉なのです。S.A.R.Sなんてものではありません。
初めてこの地に降り立った外国人は、この国にはよほど危険な伝染病が蔓延しているのかと思ってしまってもおかしくはないでしょう。
posted by renn at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月12日

食うためにはしる〜その九横浜の麺

天気予報では晴れ。最高気温16度。
春うらら的状況を想像するのが普通でしょう。
しかし自宅から一歩外に出てすぐ、南西からの強い風に翻弄されました。
思わず「あ〜うぅ〜、あうぅ〜」と歌ってしまいました。(古すぎ・・誰も知らないでしょう。)
”ぽかぽか””穏やか”なんて儚い希望にすぎないものでした。

突風を受けわたしの細い?体と、軽い自転車はあおられ飛んでいきそうです。
ただ、幸いなことに向かうのは北東です、
風を真背面から受け、どんどん進んでいきます。
試みにJR脇の直線道路でオニ漕ぎしてみたところ、平坦地で時速48キロを記録しました。

食うためにはしる、第九回。
今日のコンセプトは、「春の陽光の中、漂いつつ、歴史なども感じてみる」 こんなものです。

もとより今日のこの企画、’のんびりまったり’、を主眼とし、穏やかな春をイメージして組み立てたものだったので突風吹き荒れる今日のような気象条件では、端からふさわしくないものなのです。
しかし強行しました。
もう’食いたい気持ち’は抑えようがありません。
ちなみに食らうブツは「横浜発祥の麺2種。」
それを一気食いしてしまおうと目論みました。
2箇所をはしごです。

藤沢、大船と進み、いたち川沿いを進むいつものコースをとります。
その後環状3号を磯子に進み、16号線に出ます。ここを根岸まではしります。
(以上、面白くない道です。なるべく早く通過するに限ります。)

やがて「根岸不動下」交差点に至ります。
ここを左折し、かなりの勾配ののぼり坂に入ります。
どのような意図があるのか、路面コンクリに切れ目が入れてあり
振動がハンドルに伝わり加速を妨げます。
また、こんな細い道であっても交通量は多く、あえぎながらこいでいる際を排ガス撒き散らしながら無粋な車がかすめていきます。
上りきる直前、不動坂交差点近くに「ドルフィン」があります。

dolphine.JPG

ほとんどの人は知っていると思いますが、
ご存知ない方のために・・・
「山手のドルフィンは小さなレス・トラン
晴れた〜午後にはぁ遠くぅ、三浦岬も見え〜る」
”海を見ていた午後”Byユーミンです。
厳密に言えばここは山手ではなく、根岸旭台です。
(それでは歌になりません。)

すぐ先、昔の競馬場跡根岸森林公園でしばし休みます。
ここ芝生と木々があるだけで何らかの遊具があるわけではないのですが、
広々としていて、素晴らしいところです。起伏に富むところは日本らしいですが、
この広々、何もない空間は欧米の公園を思い起こさせます。
近隣のレストランも魅力ですが、ここに弁当を持ち込んで芝生やテーブルつきのベンチにて食べるのもいいものです。
(食べていると必ず鳥たちが顔を見せにやってきます。日本で人の食っているテーブルまで上がってきて食物をねだる積極的な’スズメ’に初めてであったのもここです。)
おりしも梅の花が盛りをむかえていました。梅の周りにはかなり広い面積の桜の広がりがありますので、これからの季節新たな楽しみもあります。
ヤマボウシなどもかなり立派なものがいくつも見られました。

ここの北西部分、米軍技術工作隊が今でも構られています。
住居もあります。
その敷地内、この公園を特徴づけているもののひとつとして今も残る一等馬見所があります。

ittouumami..JPG

この部分だけ公園側に突出して、周囲には柵が張り巡らされています。
歴史的に価値のあるものでしょうが、
米軍がこの部分だけ敷地に凸部分を作り、日本の管轄に委ねないのは何か理由があるのでしょうか。
それは昔の建築物を、きれいに、大事に修復保存している様には見えず、
そのまま捨て置いてあるといった感じです。
近くで見るとその荒廃ぶりがつぶさに観察できるのですが、
ツワモノどもが夢の後、といった感じです。
外国人居留地に芽生えた社交界を象徴するかのようなこの建築物に
夜な夜な徘徊する昔の満たされない魂があってもおかしくない風情です。
これはかなりイメージを喚起させるものです。
この建物、儚さの象徴のような感じがします。
毎年のようにペンキをきれいに塗りたくっているのでは、
こんな感想は沸き起こってこないでしょう。

いつもならそのまま山手本通りを進むところ
今日は少し寄り道をします。
目的の店一つめ、山手駅近く奇珍楼です。
ねぎそば、五目焼きそばなどが人気のようです。

私、迷わずサンマー麺をたのみました。
今日のテーマ横浜固有の麺料理です。
サンマー麺とは?

kitinn.JPGこの店の麺料理の特徴、極細麺です。
餡は少し少なめ、とろみも頼りないもの。
餡の構成物はもやし、たまねぎ、筍とにんじん、なると細切り。
豚肉、イカ、そしてピーマン(これは違和感がありました。)でした。
この餡がかなり甘いです。
底部から箸で麺を引き上げただけで、餡は崩れ、スープに溶解していきます。
その結果スープの味に若干の変化が現れるのは面白いところではありますが・・・
しかしこのスープ、化学調味料使いすぎではないでしょうか?
どうもほかのダシの香りが一向に漂ってきません。


さてまた地蔵坂上に帰ってきました。
ここから山手本通りを進みます。


yamatecatholic.JPG  enokitei.JPG


feris.jpg  gaijinn.JPG

ほんの短い距離ですが、
平日には閑散とした雰囲気もあり、
非常に気持ちいい道です。
そして港の見える丘公園に突き当たります。

minatogamieru.JPG

ここはいつもトイレ休憩をするところです。
そして奥の展望所にて水分補給をしたり、して寛ぎます。
しかし今日は100人以上は群がっていたのではないでしょうか、
しばし腰を落ち着けるべきスペースはまったくありませんでした。

急坂をおり、山下公園を抜け
桜木町駅をすぎ、紅葉坂にいたります。

momijizaka (2).JPG

ここでこれだけの人間の群れを見るのも珍しいことです。
平日には落ち着きしっとりとした雰囲気をかもしだしていたのに、
今日は黄色い旗に先導された、50人を越えようかという集団が、歩道を占拠し降りてきました。
坂の上にはかつての奉行所跡もあります。
もしやその昔、江戸時代末期の幻を見ているのか・・・
ヒャクショウの陳情団が現れたのかと思ってしまいました。
写真を撮るためしばしこの集団をやり過ごそうと待ちました。
彼らの3分の1は信号が変わる前に渡りきる事ができず、交差点の向こう側に滞留していました。
これらを見切って、フォーカスを決めシャッターを押しました。

さて2軒めは横浜発祥、家系です。
この系統のラーメン店は幾多ありますが、中でも評判の高いのが「中島家」です。

nakajimaya.JPG

ラーメン510円。すべて普通でたのみました。
麺は柔らかめ、しかしモチモチした感じがあり、
ヘタッて来る事はありません。
特筆はここのチャーシューです。
おそらく家系一ではないでしょうか。
(家系は大概どこも小さく少ないですから・・・)
たまたま端部分の味の染みた所だったのかもしれませんが、
やわらかく味付けもよく、ボリュームもありました。
海苔はしっかりとしたいい物が3枚。
ほうれん草は普通でした。
脂はかなり多めです。
次回は麺固め脂少なめでたのもうと思います。

帰路は16号線を北上し鶴ヶ峰交差点にて西進し、
境川サイクリングロードにいたるとそこをひた走りました。
空は俄かにかき曇り、いまにも降りそうな様相を呈してきました。
何とか降られずに帰りつくことができましたが、
その代わり花粉まみれになりました。
目や鼻の粘膜に塗りたくられたような感じです。

今日の走り
平均速度:18.7Km/h
最高速度:48.2Km/h
走行距離:74.05Km
走行時間;3時間56分53秒
うまさ ;家系は素晴らしいうまさ。一、二を争うくらい。

奇珍楼
1918(大正7)創業
中区麦田町2-44
11:30〜15:00、17:00〜20:45(日祝は通し営業)
定休:木曜(祝日の場合は前日休)

中島家
横浜市西区浅間町3-173
11:00〜21:00
定休:火曜

posted by renn at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 小さな旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月11日

春の予感

雨が降り、陽はささないのですがそれほど寒くはありません。
むしろ冬の雨にはない湿気も強く感じられます。
よこはま、ランドマークタワーは煙り、霞んでいます。

春は暫時、姿を隠しているだけ、
すぐ隣まで来ている。
雨の中にもそんな予感を感じさせるものでした。
”春の予感”という曲があります。
南沙織が歌ったものですが、尾崎亜美の作になるもので、彼女の代表的な曲です。

100ギガを越えようかというMP3を抱えているメインのpcを稼動させ、
プログラムした楽曲を再生して、春気分を盛り上げようといろいろながしてみました。

プレリュード「無伴奏チェロ組曲1−1」”バッハ
”春の野を行く”村松健
”Top of the World”カーペンターズ
”A Place In The Sun”スティービーワンダー
アルバム「リボルバー」Here there~For No oneあたり”ビートルズ
”空も飛べるはず”スピッツ
サボテンの花”チューリップ
など・・・これらを序として、延々とつづきましたが・・・。
すべてに春を想起する歌詞が織り込まれているわけはないのですが、
理由、理屈抜きに、冬から春へ移り変わるこの頃、無性に聞きたくなるものです。

このところ忙しい日常にかまけて、長らく音楽から遠ざかっていました。
ひところ私のすべてであったとも言える音楽でしたが、
ほんの少しでも触れる余裕さえありませんでした。
単調な、グレー系統の色彩に支配された毎日でした。

葉も落ちた木々がこれから芽吹き、花を咲かし、
街は徐々に色彩にあふれていきます。
枯れた心には音楽がほのかな、色合いを与えてくれました。
少し救われました。
posted by renn at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月09日

利休庵@関内

横浜老舗のうち、どこかうならせてくれるところがあるはずだ、
というはかない希望を持ち続け、食べ歩いてまいりました。
私のネタはこちらの横浜のれん会なのですが、訪れては、ひとつずつバッテンをつけていく作業を繰り返しているかのようです。
今日もここから選んだ一店舗の暖簾をくぐりました。
昭和22年創業、利休庵です。
店内には、入り口引き戸のたたずまいからは想像できないような、広大な空間が広がっています。140席あるそうです。
入ってすぐのテーブル席に落ち着き、店の名を冠した温かいそば「利休蕎麦」945円をたのみました。
rikyusoba.JPG

エビのてんぷら、卵、玉子焼き、麩、フキ、鶏つくね、しいたけなどが載っています。
つくねを除いては味の傾向を考えると、そばとつゆにマッチするものではありませんでした。
写真ではそばの姿は見えませんが、
底面に張り付くように固まっております。
老舗の伝統的調理法というのは私にはわかりませんが、
かなり前に茹でたものにつゆをかけただけなんじゃないの・・
そんな疑念も浮かびます。
これだけ上にいろいろなものが載せられていると、麺と液体をなじませる作業として、
器を持ち箸を差込み振ってみたり、麺をかき混ぜてみたりするわけにもいかず、固まったそばを箸で持ち上げ、口に運びました。
するとその瞬間にぶちぶちと醜く切れてしまい、
食い終えるコロには底に大量に、一センチ未満の切れ端が堆積していました。

救いは少し甘みのあるツユと、昼食時限定で希望する者に無料で提供される季節のご飯です。

rikyugohan.JPG

新ごぼうと鶏の炊き込みご飯です。
サービスでつけてくれるものですから、ホンの二口三口ぐらいの軽いものなのですが、
はかない塩分に素材から出るダシ感が際立ち、また米粒の食感も程よく、
すごくおいしいものでした。

「蕎麦屋で憩う」のブームにより、ここも夜には飲み屋となっているようです。
このご飯類のおいしさを思えば、酒を飲み、つまみを摂り、そばは食わず飯を食って店をあとにするのもいいかもしれません。何せ老舗ですから通を喜ばせる情緒はあります。

そばは私にとって、”相性のよくない”食べ物のようです。
どうやら私の味覚中枢には、そばをうまいと感ずる因子が存在していないようです。
実は、本当においしいものにまだめぐり合っていないだけなのでしょう。
長野、戸隠などでも食べましたが、どうにもその真価を堪能するまでにはいたっておりません。

rikyugaikann.JPG「利休庵」
中区真砂町2-17利休ビル
11:00〜20:30
定休:日曜
 

横浜老舗系、実食ログ
てんぷらの天吉
牛鍋の荒井屋
とんかつの勝烈庵
桃山のハンバーグ
センターグリル