Webでの天気予報サイトに晴れマークを見とめ、
気を強くして、11時少し前、勇んで家をあとにしました。
先週食うことのかなわなかったラーメン「小田原系」を求め、はしります。
今日のコンセプトは「とりあえず食う、帰りはまったり観光気分で」
こんな感じです。
家を出たときは快とはいえないまでも、晴れてはいました。
こんな状況で、誰がこのあとの凄惨な自転車行を予想しうるでしょうか。
まさに天誅。空をつかさどる君子も例外なく豹変するようです。
はしり始め、いつものサイクリングロードに出るも
先の春一番の爪あとがここに残っていました。
近頃ではまれにみる標高のある砂山です。
行く手を阻まれ、何らかの兆候を読み取るべきでした。
南の方は明るいものの、これから向かおうとする西の空一帯に
不穏な空気を感じました。はしり続け酒匂川を渡る頃、
前方に白い結晶が漂い舞うのを捉えました。
はじめは遠慮がちにまばらであったものが、そのうちうるさいくらいひっきりなしに
頬を打ち始めます。
これは紛れもない降雪でした。
12時30分頃店にたどり着きました。
この系統の中で一番の評判を得ている
「しらとり」です。
ワンタンメン800円をたのみました。
店に入ると瞬間鼻を突くある種のにおいがあります。
それは豚系の臭みです。
家族連れや、働く者ども、ふらりとやってくる一人の客
そんな雑多な人々がひっきりなしに出たり入ったりして
常に満席状態を維持しています。
人気の高さが伺えます。
厨房を囲うようにカウンター席が配され、その先のフロアにテーブル席や座敷があるのですが、
厨房の出入り口のところに座ったならば、店のおばちゃんと娘さんが絶えず背後を行き交うことになります。
私が店に足を踏み入れた際、この席にはかつて人の座っていた兆候が認められず、
いわゆるデッドスペースのようなもの、旅館の隠し部屋のような類のものかと思いました。
店のオペレーション上、客のいないときには席として常設していないような部分だと思いました。
私この席を指定され座るや否や、奥の座敷の団体が退場するところだったので、
食器を下げる娘さんが何度も私のいすの背にぶつかりその度ごと失礼しますと声をかけていました。
いすを極限まで引き、直立したまま座っていましたが、ここに座るのも店にとっては迷惑に違いないと思い、労働者二人連れが食い終え、開いた奥のカウンター席へ移動しました。
もちろんオーダーを通したおばちゃんに直接断りをいれてのことです。
そのとき私と一緒に入場し、私の背後のテーブル席に相席状態で腰掛けていたおっちゃんも私の隣に移動しました。かれは店側になんの断りもなしにでしたが・・・
かなりの時間を経過し娘さんが私の前に「らーめん」なるものを運んできました。
「ワンタンメン」をたのんだんですけど・・・答えると
「それは、私のだ・・。」隣のおっちゃんが言いました。
次に娘さん、何の迷いもなしに私がかつて座っていた場所、
今まさにこの店に入ってきたばかりの小太りめがねおやじの前に歩み寄り
「ワンタンメンで〜す」といいつつどんぶりを置きました。
やっちまいました。
またか・・・そのときいやな予感が漂いました。
再びかなり待ちましたが、どれだけ待とうが食えただけ善しとしましょう。
先週は某所にて食えなかったことがありました。(近々詳細UP予定)
ワンタンメンです。
チャーシューはスープの中に隠れていますが、
部位の違うものが2枚入っていました。
肩ロース部位のそれも角部分だったので、かなりの硬さとパサパサ感がありました。
そしてバラ系は脂身がかなり多いものでした。
味は極力押さえられたものでチャーシュ自体のうまみが感じられません。
スープについてはまさに小田原系そのもの
鶏がら、豚骨、強めの醤油ダレです。
麺は平打ち縮れ麺です。時間の経過とともにやわらかくなってしまいます。
ワンタンはかなり味の強いものです。
スープの濃い醤油ダレよりもさらに強い味付けがされています。
これが5個入っていました。型崩れもなくボリュームのあるしっかりとしたものです。
店をでて外観の写真を撮っているとき、そのときも絶えず雪は降り注いでいたのですが、
こんな辺鄙なところまでやってきて、ラーメンを食っているなんて
俺の行為も酔狂の沙汰だな・・・そんな思いがわきあがってしまいました。
うまいものを食うためには労力を惜しまないつもりです。
そこでうまいものにめぐり会えれば、すべての苦しみ、すべてのマイナス要素は昇華するのです。
しかし今日は・・・
いまでは指先は凍り、寒気が全身を駆け巡り、ひっきりなしにくしゃみが襲い・・・
小田原やその近辺でいろいろ観たいところはあったのですが、もう観光どころではありません。気温は一桁、それも四捨五入すれば零度になるくらい下がっていると思われます。
へたすりゃ雪に埋もれ、朽ちてしまうでしょう。
帰路は向かい風の中、顔面にモロに雪のつぶてを浴びながら
只管クランクをまわしました。
今日の走り
平均速度:21.9Km/h
最高速度:44.5Km/h
走行距離:69.53Km
走行時間;3時間10分28秒
うまさ ;う〜ん?
しら鳥
小田原市中曽根43
定休日:月曜
営業時間:11:30〜15:00・17:00〜20:00
ラーメン600円
ワンタンメン800円
チャーシューメン850円
チャーシューワンタンメン950円など

