2005年01月30日

食うためにはしる〜その参

冬の晴天は暫時のもの、とてもはかないものだ。
陽光を感じられるうちに、享受せよ。
イノチミジカシ、コイセヨオトメ。
食うためにはしる。
今日も行きました。

今朝ベランダに出、外気に触れるとさほど冷たくはありません。しかし北東からの風がかなり強く吹き荒れています。
こんなときは先に風に向かって進路をとり、帰路で追い風の恩恵を受け、とばしてくるのが理想です。Against the wind by Bhob〜男は逆境を克服するほど鍛えられるのです。
我が家から北東方面、横浜のある地点にて食う。
選択肢は多々ありますが、今日は「横浜家系」にしました。
今日のコンセプト「面白みのない国道沿いはひたすらトバセ」です。

東海道線沿いを進みます。
途中の難所が大船駅近辺です。

oofuna.JPG

どぶ川左岸から駅近辺にいたると、いつの間にかチャチなロータリーに侵入してしまい
一通を逆行することを余儀なくされます。
タクシーやら無謀な横断をする歩行者やら、かなり殺伐とした状況が広がっています。
駅を経過しても、最短距離をとって、国道沿いを進むなら、
笠間十字路とか鎌倉女子大前交差点とか、栄警察署近辺とか、
通行する人間に不快感を抱かせずにはおかない仕掛けがいくつも用意されています。
そんないやな流れから迂回し、タツノという会社の近辺からいたち川沿いに入ります。

itatigawa.JPG

あれほど強かった北風がここに入った瞬間やんでしまったようです。
それほどのどかな空間が広がっています。
5分咲きの梅の木がありました。

ume.JPG

この短い至福のときも程なく終わりをつげ、
喧騒渦巻く鎌倉街道にぶち当たります。
あとはひたすら目的地を目指します。
途中岳家、とかとんとん、鶏がら亭、慣れ親しみ、あるいはかつて訪れたことのあるラーメン屋をパスしていきます。
環状2号線を左折し理不尽なまでの幾多の起伏を乗り越えると
目的地の環2家に着きます。

kannniya2.JPG

横浜家系の元祖吉村家直系とうたわれています。
中盛麺固めでオーダーしました。
12人ほど表で待っていたのですが、ちょうど巡りあわせがよかったようで、10分ほど待ち
8人ほどが同時に中に招かれました。
厨房を見ると、どうやら10杯を一気に作っているようです。
麺あげの様子を見ていましたが、それは壮絶なものでした。

各杯ごと、麺をすくい平ザルで湯きりをする際
ばらばらと大量の麺がザルをこぼれ床へとおちていきます。。
少し背伸びして厨房内底部を見ると、麺ゆでの釜付近から奥の排水溝まで
撒かれた麺がびっしりと床を被っています。
入念に何度も湯きりをし、たまたま手元が狂ったという様ではないのです。
湯きりは各杯毎2,3回ぐらい、決して効果的に’切れて’いるわけではなく
ゆで汁を含んだまま引きずっているものがほとんどです。
「こりゃーだめだ」とおもいました。
この雑な仕事、一杯のラーメンの味に及ぼす影響も大きいでしょうが、
ひとつの料理として、一品を作るという姿勢ではありません。

ラーメンはこんなものです。

kannniya.JPG

スープは家系でも醤油の効いたもの、脂も多めです。
麺は酒井製麺の少々短めの平らなもの。
かためでたのみましたが、期待したほどかためではありません
その他スモークしたチャーシューと海苔が3枚、ほうれん草です。
端的に言うと吉村家のあの感じです。

スープはしょっぱさが先にたち、コクがあまり感じられません。
麺を口に含みすする段には、スープの味がかすかなものになり、何かはぐらかされたような感じを受けます。あの製作過程を見るに、しょうがないかなとも思います。湯きりの甘さは致命的です。

私の中での家系のお気に入りは月並みですが「寿々喜家」と「岳家」です。
今日あえてその2点をはずしここに来たのは
同じ吉村家直系「まつり家」との比較をするという目論見もありました。
その感想ですが、味はまつり家のほうがわずにコクで勝ります。
量は環2家が圧倒的に多いです。この中盛、かなり量がありました。

横浜家系と一口に言いますが
今日の吉村家系と壱六家、そして寿々喜家のものでは
かなり系統が違うと思います。
スープのだし感や麺との一体感をもとめるならば、やはり寿々喜家
あくまでとんこつのコクを求めるなら、岳家。
この選択はゆるぎないと改めて感じました。

さて帰路は国道一号線をひたすら西進します。

kokuiti.JPG

日本のどの都市にもある殺風景な、魅力に乏しいところです。
途中T駅周辺(路駐の嵐、ウマシカの巣窟)など、通らねばならぬイヤな場所があるのですが、風に背中を押されつつ、かなりのスピードで通過しました。

今日のはしり。
コース:辻堂〜大船〜下永谷〜戸塚〜辻堂
機 種:フラットバー・ロード
距 離:すこし・・・30キロくらい
速 度:60キロ出ていた時もあり
うまさ:こんなもんか?

環2家
横浜市港南区下永谷3−3−21
水休(祝の場合翌日)/11:00〜01:00
駐車場5台分あり、しかし皆路駐。
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2005年01月29日

食うためにはしる〜その弐

昨日の夜更かしの影響を受け、目が覚めるともう8時30分でした。
休日、目覚まし時計をかけない状況では、
東側の窓が陽を受け、明るくなることで自然に目を覚まします。
しかし今日はその輝きが感じられません。また曇天が支配しているようです。
最近週末の悪天候が決まりごとのようになってしまっているので、
またか・・・といった素直なあきらめの気持ちがやってきました。
また、ひたすら体を休めるばかりの鬱屈した気分の週末になるのか・・・
重い気持ちです。
しかしベッドから出るとすぐ、陽が差してきました。
なにはともあれ、行動あるのみ。
動かざるもの、食うべからず・・・
ということで、今日は「食うためにはしる〜その弐」です。

きょうの天気予報としては’午後から弱い雨’。
遠出はできそうにありません。とりあえず近場でのコース設定をします。
今日のコンセプトは海っぺり、川っぺりを這うように進むです。
家の近くには海沿いに−東は江ノ島付近から西は茅ヶ崎の柳島まで−サイクリングコースがあります。このコースを通るとき自転車でもジョグでも、海浜公園から茅ヶ崎に向かうことが多いのに気づきます。
それは景色にも関係しているようです。
鵠沼あたりは江ノ島の遠景がすっかり隠れてしまうほど堆積した砂山が屹立し、南風に見舞われると、サイクリングコースをたびたび侵食していました。

先日から大規模な除砂と 防砂柵の敷設が始まったようです。
はたしてどんな感じでしょうか。
辻堂海浜公園を越えコースに出ます。

kugenuma1.JPG

風景が一変しました。江ノ島の姿はいつまでもついてきます。
右前方の視界をさえぎられることはありません。
今までジョグのときでもコースに出ると、自然と右(茅ヶ崎方面)に進路をとっていましたが、これからはこちらもすばらしいことでしょう。
早朝など、昇ったばかりの陽に向かって走ることになります。

enoshima.JPG

江ノ島駅へ向かって右側の小道を入り境川沿い右岸を北上します。
途中江ノ電のその短い行程中、唯一の橋があります。ここは鵠沼駅がすぐ近くなのですが、
しばらく待っていると、するすると車両がやってきました。

enodennhashi.JPG

右に境川、左手に住宅や公園(この短い間に大きなものが3つほどあります。)をながめつつ歩むように流していくと、程なく国道467号線に出ます。
目的地はもうすぐです。

しばらく国道を進み、右手にフォルクスの看板と巨大店舗が見えてくると、
その向かいにステーキの店「ウッシュボン」があります。
しかしすごい立地です。思いっきり競合しています。

whosshubonn2.JPG
店の外観を写しました。ここ二軒連なって店の前に人が立っています。
これでKFCでも隣に進出してきたらちょっとした名物になるかも・・・
サービスステーキ840円を頼みました。
この店構えや、テーブルの様子(ビニールクロスの被い付き)から
無骨な感じの料理を予想していたのですが、
盛り付けもきれいで、非常に上品なものでした。

whoshubon.JPG

どうも日本にいるときはステーキを食す機会があまりなく、アメリカなどではいつも巨大なものと格闘していましたので、運ばれてきた皿を最初に見たとき「まあ、なんともかわいらしい。」という率直な感想を漏らしてしまいました。

実際、肉量的に少々ものたりなさを感じますが、いちじるしく足りないというものでもありません。
肉自体はしっかりしたものです。脂分も少なくさっぱりしています。

日本のステーキの誇れるところは霜降り肉など、肉自体にもありますが、
醤油をうまく使ったソースも挙げられます。
このソース。かなりおいしいものです。
味噌汁(ちょっと合わないが)も大根とその葉っぱまで入って、手作りを感じさせるものでした。
満足し表に出、空を見上げたとき雨滴を額に受けました。
帰路は雨にぬれ始めた、裏道を通ります。
そしてそのままスイミングに向かいます。
2時間ほど泳ぎ、また自転車にまたがる頃には雨もやんでいました。


今日の内容
コース:辻堂〜江ノ島〜藤沢〜鵠沼〜辻堂
機 種:MTB(砂や砂利道を考慮して)
距 離:さらに少し
うまさ:なかなか

「ウッシュボン」(どうやらWishboneではないようです。むかしのアメリカのテレビドラマシリーズ”ローハイド”に出てくる調理人の名前からとったようです。)
藤沢市片瀬357、ON国道467号線、休日急患診療所交差点
11:00−14:00、17:30−21:30
定休:火曜
米沢牛、松坂牛などもあり。ハンバーグ、牡蠣フライも人気のようです。
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2005年01月28日

不連載小説〜あなたをミステリへといざなう

−フィクションです。ほとんど実話ですが、ー

物事の発端なんていつも些細なものだ。
何事かが起こる時、その兆候は濃霧の中でかざされたマグライトみたいに微かで
嵐の中でささやかれた言葉のように頼りない。
それを確実に知覚するなんてことは誰にとってもほとんど奇跡に近い。
人生に必ずやって来ると言われる2度の大きなチャンス
それさえも見極めることは至難のことだ。
池に落ちた羽虫のように、流れるままに、
その時は必死になって、がむしゃらにもがいているのが常だ。
あとになって本当にツキを賜った人間だけが
成功やら財産やら名声を手に入れているのだ。
人生の先達は今日も私に諭す
「流れる石のように」と

いつもの居酒屋で晩飯も兼ねて、かなりむさぼり食らったあと。
やっとたどり着いた駅から這うようにして、我が家へと至る。
今日もかなり酩酊してしまっている。
家の前の駐車場を横目で見、いつものように我が愛車の無事を確認する。
敷地脇に設けられた街灯の照らす光の域から僅かに隔たっているが、
シルエットのように浮かび上がっているその姿に特に変わったところはない。

しかしいつもは軽く流してすぐ前を向く視線は、フロントホイールの先わずか一メートルのところ、踏み潰された空き缶の、鈍い光りを捉え、動かなくなった。
−またタチの悪い高校生どもが、この辺で車座になり、散らかし、捨て置いた名残なのだろう。−
一気に湧き上がり沸点へと達してしまった私の怒りを鎮める術もないまま、
重い頭をかかえ、かなり憂鬱になりながらも、へしゃげた缶に一蹴を加えようと、駐車場へ一歩踏み出した。

しかし躍り出てみると、そこにあったのは缶だけではなかった。
先には撒かれ、散らかされた紙が数枚散見できた。
それは転々と、あたかも餌を少しずつ、間隔をおいて配置し、獲物を核心へと導き、
罠にかける時のあの方法のようだ。
ここには何者かの作為があるのか・・・
急速にわきあがる不穏な気持ち。
しかしそれを超える興味を抑えることができず、
散乱した紙くずに導かれるように我が家の裏へと来てしまった。
人一人が横になりやっと通過できるほどの余白だが、アスファルト敷きのやけに整った空間が広がっていた。
何年も住んでいる自分でさえ足を踏み入れたことのない場所だった。
新鮮な感覚を得たのも事実だった。
もちろんそこに人がいるわけはなかった。
そのかわり茶色の書類かばんが、やけに丁寧に置かれていた。
あたかも家の壁にもたれ、体を丸め座っている人のような存在感のあるものだった。

ブリーフケースと呼ばれるもの。
留め金の下にはロゴがあり
イタリア語ではあるが、特定のブランドではない。
素材も合成皮を使った粗末なものだった。
とても若者がもてるような代物ではない。
それが使用されるべく想定された容量をかなりオーバーし、
丸くなりパンパンに膨れている。

あけてみたいと積極的に思ったわけではなかったが、危険物でないことぐらいは確かめておく必要がある。酔っていはいたが、そのへんは割と冷静だったよう気もする。

×××健康増進センター
営業員
野口・・・
内部の最上部に名刺を入れるスペースがあり、そこにあった紙片にはそう書かれていた。
おびただしい数の書類の一番上に、日記のような雑感のような、そんな走り書きが粗末なノートの切れ端に書きなぐられていた。

「きょうも会長の言葉をきき、かんどうをおぼえました。
人を動かすには熱意と誠意と実直な態度がひつようなのだとおもいます。」

筆跡から受ける印象が大きく左右したのだろう、なんとも稚拙な感じを与えるものだ。
しかし不思議と反感は覚えなかった。
ここには要領は悪いが、実直な、正直そうな人間の気配も感じられた。

ざっとみたところ世間一般の人間にとって価値のあるものはないようにおもわれた。
ハードカヴァーの本と大量の書類。
それは会員という者たちから採られたアンケートの束のようなものだった。
しかし本人にとってみればことのほか大事なものなのかもしれない。

このカバンごと明日、駅近くの交番に届けようか・・・
そうも思ったが、通勤の途上で割く事のできる時間はあまりにも少ない。
実際、カバンだけ置いてすぐに立ち去るわけにも行かないだろう。
住所、名前を聞かれるだろうし、発見した状況も聞かれるかもしれない。
すでに大きくその口を開け、中を物色してしまったような状況だ。
これが引ったくりの手により野口某から奪われたもので、
その中には銀行から引き出されたばかりの・・・万円が入っていたはずだが・・
後に嫌疑を受けることもありうる。
少なくとも自分では善良であると思っているが、その風貌やら容易に他と迎合しない頑迷さ、偏屈さにより、世間では模範たるべく市民とは認められていないようだ。
警察に疑念を抱かせる要素は多分にある。
しかしそれだけが私を押しとどめる理由ではない。

何かが私を捉えるのだ。
このカバンは単なる落し物ではないのだという予感のようなものだ。

結局週末になり私は名刺に記された住所に直接行ってみることにした。

つづく・・・

その2
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2005年01月27日

とんかつの老舗「勝烈庵」

横浜のとんかつ屋を語る上で、ここをはずすことはできないようです。
創業78周年。関内、常磐町の勝烈庵です。

katuretuann2

12時を20分ほど回った頃、暖簾をくぐりました。
カウンターは人で一杯でしたが、すぐに空きました。
初めてですので、メニュー筆頭にある勝烈定食1370円をたのみました。

katuretuann

メインのヒレカツの他、しっかりとした歯ざわりのキャベツ、シジミの赤だし味噌汁、大根の漬物、ご飯で構成されています。

ヒレカツはあらかじめ8ピースにカットされており肉厚もあります。
この一切れ、一口で頬張るには少し大きいものですが、二回に分けて食べるほど大きくはありません。
確かに肉はやわらかく、衣もサクサクしておりますが、
肉自体、下味がほとんど施されていないのか、
飯をかっ込むことを想定していないかのようなさっぱり度合いです。
その分特製ソースをたっぷりかけて召し上がれ、ということなのでしょう。
切断されていない、串に刺さったままの揚げたてカツを
ホフホフと頬張ったらどんなにおいしかろうと思わせます。

ラーメンにおいて麺を評するとき「スープに絡む」「スープをよく持ち上げる」という言い方をすることがあります。
ラーメンは麺とスープが一体なったとき初めて、ひとつの器としての完成を見ます。
そう云う意味ではこのカツ、飯にはあまり合わない代物におもえます。

だが呪うべきかな。控えめに軽くよそわれた飯は、お代わりをすること(無料で提供されます。)を前提としているのかのようです。一杯ではあまりに少ない、二杯では明らかに多い。ちょっと中途半端です。
お代わりをいただきましたが、漬物と一緒にかっ込みました。

今日はカウンター席に陣取り、調理の様子を眺めていました。
揚げたカツは次から次へと皿に盛られ、客の元に運ばれていきます。
仕込みと揚げは熟練の仕事なのでしょうか、年配の方が担当しています。
盛り付けは若者の担当です。
ひっきりなしに、トレイに盛られた肉を取り上げ、小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせ、パン粉をつけていきます。
そしてそれは2つある揚げ鍋に順次投入されていきます。
その動きはあまりに無造作で、どうも流れ作業のような感じを受けてしまいます。
私、前から疑問に思っていたことですが、とんかつ屋というのはどこも強気の値段設定をしています。それほどまでとんかつという分野は元価が高いものなのでしょうか。(その中でもここは比較的安いほうですが・・・)
労賃、人件費は料理のコストに含まれる大きな要素ですが、
この流れ作業を見ていると労賃といってもそれほどのものでもないような気もしてしまいます。

最後の支払いのとき、店長なのでしょうか、出口付近のキャッシャーを担当していましたが、
何かしきりに計算しなくてはいけない仕事を抱えているようで、
支払いを済ませ「ご馳走様!」などと、決して低くない声で言ってみたのですが、
(これは儀式のようなものです。朝、人と会えばおはようございますと挨拶するようなものです。)下を向いたまま、ごにょごにょと何かつぶやいただけで、自身の仕事の夢中のようでした。
老舗というのは他のどの飲食店よりも先から営業しているわけですから、
おのずと他店の目標になり、その模倣にさらされることになります。
(これは芸術の分野でもいえることです。「博士の異常な愛情」Byキューブリックなどは最後のシーンの手法が、陳腐なドラマや、CMなどでも模倣され、今ではその強烈さを感じることができなくなってしまいました。)
あまり過度な期待は抱いてはおりませんでしたが、老舗の固有性や鮮烈なもののカケラが少しでもあれば、少々支払う値段が高くとも納得しようと思っていました。

幾多の老舗が、大量消費社会に巻き込まれ、支店などを出して、
多角経営に走り、味にも鮮烈なものが失われて久しいものがあります。
今日のこの一膳、きわめて’普通’なものでした。

店が主張するこだわりは、店の公式サイトにあらわされています。
店舗サイトurl:http://www.katsuretsuan.co.jp/

2005年01月26日

飽食の報い @バーグ戸部店

ここ横浜では昼前まで雨が降っていましたが、正午には上がり、
ぼんやりとした陽も覗いてきました。
しかしまだ風は冷たいものです。
非常な空腹感を抱えていました。
炭水化物など、胃腸壁が悲鳴を上げるくらい、かっ込んでみたく思っていました。
そうなるといつもの飽食プランとしては「バーグ」戸部店しかないでしょう。

長く歩く間、信号という信号すべてが目の前で赤に変わります。
それは面白いように、まるで図ったかのようです。
決して交通量の多いわけではない裏道に入るも、強力な磁石のように、さまよえるものを呼び込んでしまうかのように、脇道というわき道からわが道に合流し、目の前をさえぎる歩行者や自転車
後ろから私をツツーッと追い抜いたタクシーは
まさに眼前に停まると、左側の扉を大きく開いておばあさんを降ろします。
しばし通行不能になりました。
わが歩みを阻止しようとする目に見えない何かが働いているのでしょうか。
これは経験上、何かよからぬことが待ち構えている前兆です。
私、バリバリの無神論者ではありますが、
この世の万物を司る予定調和のようなものが厳然としてあると思っています。

時に人は信じられないような僥倖や
反対に身を震わすばかりの不幸に遭遇し、
それを引き起こすものの超人性に恐れ慄きつつ
身近にあがめるものとして擬人化して、それを神と呼んだのです。

「運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど、そういうことって確かにあると、あなたを見ててそう思う」(コピーライト・バイさだ)
確かに厳然として存在する物事の流れ、潮流のようなものがあります。
それは人民が北京の街中を自転車で通行するように、あたかもすべてをなぎ倒すかのように
席巻してゆきます。
今日の私は、明らかにこの流れに抗っているようです。

今日のバーグ不思議な静けさがありました。
厳密に言えば中国系の店員さんの甲高い声や、店の中に雑然と漂う、ガテン系の方々の哄笑などが渦巻いていたのですが、テーブル席も、カウンターも少しばかり’空き’がありちょっと
不思議な感覚がありました。(雨、そして寒さ、ただ単にそれが原因でしょうが)

今週のお勧め
チキンカツマスタード風味。
「マスタード」という語感に違和感を覚えましたので、
ナマ、大盛りにしました。

tobenamaoomori.JPG

今日何より感じ入った点。
トッピングの豚の少し甘いタレとこんがりした焼き加減が絶妙でした。
ルーはちょっと少な目の感がありました。やはり先日の弥生町店のコクよりも劣るように思われます。
戸部店が誇るところ、それはやはり盛の豪快さです。
皿、前方右側に少しばかりの余白がありますが、
しかしこの盛・・・標高があります。
今日は大盛りでもいける。と思ったのですが、満腹で満足を感じる。
その域をわずかにオーバーしてしまいました。

神が幾多の仕掛けを用意して私を阻んだ訳。
それはなんとも俗っぽいものでした。
食いすぎで、私のナマッチョロイ胃や腸は悲鳴を上げ、
今日の午後はかなり長く苦しみました。
TOTOと馴れ親しみました。

バーグ戸部店
横浜市西区戸部町(七)国道一号線から戸部通りを南に入りすぐ右側。
定休日:日曜

バーグ杉田本店
バーグ弥生町店
バーグ戸部店前回の実食記録

2005年01月25日

身土不二という思想「へっころ谷」@六会

昨日、近くでも有名な、かつ異色な存在でもある店を訪れました。
ほうとうが名物の「へっころ谷」(へっころだに)と云う名の店です。
いろいろサイトで取り上げられていますが、どれも内容に乏しく、雰囲気を伝えることに終始しているようで、詳しく味に言及するものがありません。
そんな理由により、以前から気になってはいました。

http://www.shonanblue.ne.jp/interview/006.html
環境問題などに関心の高い若い2代目の言葉です。
身土不二という考えは、わたくしの食に対する考え方にも色濃く影響を与えています。
体と土とは不可分である。
暮らす土地においてその季節に摂れる旬のものを食する事で、身体は環境に調和し健康になれる。
そんな思想です。
個人ができることは少ないのですが、私自分で調理する折には、なるべく旬の食材を使い、そしてチャイ産の野菜などは極力使わないように努めています。

「身土不二」これは立派な思想ですが、固定的なメニューを供する店では、持ち出す言葉ではないような気がします。
野菜には適した気候があり、そこで育まれた最適な種があるのです。
本場の新鮮な無農薬野菜のほうが、値段も味も優れたものになることでしょう。
それを供することは、消費者にとっても歓迎すべきことです。
たとえばかぼちゃ。
代表的な生産地は北海道、鹿児島県などだそうです。
私の食したほうとうにはかぼちゃが3切れほど入っていましたが、
どうも土の臭みがあり、苦さも感じられました。
関東ローム層に育ち、時に排気ガスにさらされたような、地場の野菜だけがいいものではないような気もします。

海では魚介、山においては山のもの。
流通機構の整っていなかった頃には身土不二という思想も尊ばれたものでしょうが、
ひとつの料理を作り出す上で、最適の食材を吟味しようと思えば、ひとつの土地だけにこだわる必要はないのです。
食材だけが、地場のものであればよい、それが体にとってもいいものだと闇雲に主張するのは土着信仰にも似た盲目的なものを感じます。
それは、迷信にも似たものです。
生活している場所の土で育てられた作物にはその土地で暮らす人間と同じ霊がある。「すべてのものに魂が宿る」的な考えです。

そんな姿勢はこの店のこだわりなのですから、ふらりと立ち寄った一介の味音痴野郎がとやかく言う筋合いではないのですが、その必死な姿が、必ずしもこのほうとう一杯の味に反映されていないところが「イタイ」ところです。

hekkoro.JPG

肉ほうとう940円です。
地場の野菜を使い、おそらく原価は高いのでしょう。
昼に食すにはかなり高価なものです。
多くの野菜じゃがいもにんじん、ごぼう、白菜、大根、かぼちゃなどが伺えます。
これだけの野菜の入った丼にもかかわらずダシ感に乏しいものが感じられます。

オレの自作の豚汁に讃岐うどんをぶち込んだもののほうが、おいしいんとちゃうか・・・
そういう思いが絶えず頭を支配していました。
この一杯・・・1000円近くを払っております。
そこで唸らせてくれないどころか、逆に思想的に妙に決まりの悪いものも植えつけられてしまいます。

この店のメニューを開くと見返しすべてを使い延々素材などに関する「うんちく」が述べられています。環境問題、オーガニック野菜、身土不二の思想など・・・。
訴えたいことは多いのでしょうが、弱い犬ほどよく吠えるものです。

主張せずとも料理が思想を語る。
そのレベルにまで達するのは、至難のことのようです。
おのずと店は文字、貼り紙の氾濫となります。

カウンター頭上その8メートルほどのスペースに延々と達者な筆書きにて、
何かが書かれております。
ほうとうの出来上がりを待っている間の無聊に任せて、左端のほうに少し目を走らせて見ましたが、「へっころ」「永六輔」などの文字を判読することができました。

カウンターがあり、その奥に厨房があり、またテーブル席もありますので、
店内は飲食店だとわかりますが、それがなければ田舎家の青年集会所みたいな感じです。
BGMはサティーの実験音楽を和管楽器でやっているようなものです。
田舎に想いが立ち返っていくということもなし、うまいものを気軽にいただくという和みもなし。私にとっては、落ち着ける食い物屋の空間ではありせん。
思想優先で、無理やり作り上げた異空間を薀蓄でもって蔽い、コンセプトのみが先にたっているような感じです。
またこの店の立地・・コンセプトを実現するにはちょっと厳しいものがあります。
国道467号線沿いです。駐車場を備えた多くの大規模飲食チェーン店が乱立する最中でもあります。
日大や慶応の近くに店を構え、うぶな学生を啓蒙していくほうがいいような気もします。

昼の定食750円というものもあるそうです。
半ほうとう
麦とろ飯
今日のメニュー(おかず
小付だそうです。
それなら値段との兼ね合いも考えまだ許容範囲かと思われます。
「へっころ谷」
藤沢市亀井野3−30-1
定休:火曜
11:30〜22:00(平日は15:00〜17:00に中休みあり)

お店関連Web
http://www.navida.ne.jp/snavi/1518_1.html

PS.一緒についてきた沢庵は絶品でした。
hekkoro2.JPG

これこそまさに田舎で味わったものです。
些細なところですが、数多の店舗で、このような漬物になかなか出会うこともできないのも事実です。

2005年01月23日

食うためにはしる〜その壱

新鮮な地場の魚介類を食したいと思いました。
このあたりでは知る人ぞ知るといった感じ、あるいはもう少し認知度合いは高いかもしれませんが、とにかく少しばかり有名な魚屋があります。
クーラーボックスを車に積み大量に仕入れてくる、それも可能ですが、
店の近辺には、駐車場がありません。
私、決して清廉潔白な人間ではありませんが、路上駐車をすることだけは、抵抗があります。
自転車に乗っていて、違法駐車の群れに日々怒りを募らせております。
快適な走行や、自転車をとりまく環境の改善のためには、違法駐車を糾弾することも厭いません。
などと日ごろから言っていて、それを自分が犯してしまうのでは、自家撞着にほかなりません。
誰しも自分の中での線引きがあり、譲れない部分があります。
それを侵犯してしまうと、自分のスタイル、自分のよって立つべき処は瓦解してしまいます。

なんだかんだいってますがはしりたかったのです。
魚屋へ行き、買ったブツを背負って、帰路を延々と漕ぐ。
そこにはちょっとした酔狂のにおいもあります。

目的地は逗子です。
いつものサイクリングコースを巡ります。
ということで、いつものようにコンセプトは、
「来たるべくすばらしい海との邂逅のため、往路はひたすら内陸を走る」というものです。
往復同じ道は通りたくありませんし・・・
今日の鎌倉山。
わずかに霞んでいるもの、富士の遠景が見事でした。
梅も3割がたそのつぼみ開いていました。手前の梅にフォーカスして、遠く富士を望みました。

fujiume.JPG

ウールのハイネックにフリースを重ね、その上からモンベルのアウターを着ていたのですが、
ちょっと漕いだだけで、汗まで滲んできます。
予報によると今日の最高気温は8度でしたが、ずっと高いように思われます。

昼食を鎌倉材木座近辺の中華料理屋(結構有名店。近日Web本サイトでの新しいコーナーでアップする予定です。)でとり、程なく魚屋にたどり着きました。
今日も活気があります。

kotubosakanaya.JPG

しかし今日の魚たちはちょっと内容に乏しいものでした。
鯵、鯖、平目、カワハギ、シコいわし、メバル、太刀魚、鰆、などです。白身なら平目や鰈
ヒカリモノならいわし(うちの近くの魚屋では5匹700円でした。高級魚といってもいいくらいです)が欲しかったのですが、生憎いいものがありません。
大振りの鯵が3匹ほどで330円でした。これにしようかほとんど決めかけましたが、
思えばいつも鯵を買っているような気がして、躊躇する気持ちもありました。
ここによく通う知り合いの情報としては、今の時期はカワハギがよいとのことです。
しかし今日のカワハギ・・・なんともかわいいサイズです。
2.3分迷っていたでしょうか、その間にもおやじや、おばばの’ハヨキメロ’とばかりの
「ハイ!決まったらいってください・・・」などということばが、頻繁に飛び交います。
鯵かカワハギか・・・ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な・・・などとやっていると
針はこちらに振れました。

kawahagi.JPG

捌くのが初めてだったので、ちょっと検索して調べて見たところ、
一筋縄ではいかない、難物であることを知りました。
外側のざらざらした皮は、「カワハギ」の名の由来だけあって簡単に手で剥ぎ取ることができます。
しかしその次の薄皮を包丁でそぎ取るのは、非常に難易度高いです。
薄造りにしようという意気込みはあったのですが、
半ば刃の欠けたヘンケルと、俄か料理人のおぼつかない腕、何より空腹を知覚した脳の指令は、悠長に、丁寧に仕事をする機会を与えてはくれませんでした。
後半はもうチカラワザです。
出来上がった作品は、ほとんど「たたき」状になってしまいました。

kawahagi2.JPG

お造り?、肝、グリルであぶった骨。もみじおろしを添えたポン酢醤油です。
あれだけ格闘したからには、身などグズグズになってしまっているのだろうと思いましたが、適度な弾力も残っており、舌触りもよいものです。
2,3切れをポン酢醤油にまぶし、頬張ると、最初淡白であるかに思われたその身は、
咀嚼するごとに甘みが出てきます。
「なんか、これ・・・すごくうまいのでは・・・」
じわじわとそんな実感が湧き上がってきます。
肝は醤油でいただきました。
上品な口当たりで、芳香も豊かです。
’さっぱりとしているかな’、最初の一口でそう感じますが、
味覚神経にいつまでも残る芯の強さがあります。
純米酒とともにいただいておりましたが、酒の重みにかき消されることのない、
しっかりとした味がありました。

このカワハギ3匹で260円でした。
居酒屋などに行けば肝だけでももっと高いでしょう。
捌く労力は半端ではないものがありますが、
安くておいしい魚を堪能しました。

今日のはしり。
コース:辻堂〜逗子〜辻堂
機 種:MTB(坂が多いため)
距 離:ほんの少し
食の評:大満足
posted by renn at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 小さな旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月21日

錦寿司

今日こそ満を持して、昨日ありつけなかった寿司を食らうべく錦寿司へやってきました。
12時15分ごろにお店に到着しましたが、4つほどあるテーブル席は人で一杯、
カウンターのみに空席がありましたが、そこも程なく人で埋まりました。
ランチのメニューはおおむね3種類、にぎり、チラシ、鉄火丼です。
私は、ランチタイムに供されるすべてのネタを味わうべく、
にぎり1.5人前をたのみました。

nisikisusi.JPG

通常のにぎりとは、まぐろ、こはだ、サーモン、そしてかっぱ巻きの数に違いがありました。
厳密に1.5人前ではないような気もします。
量的には、通常の握りでも充分でしょう。
こはだ、そして写真ではまぐろの間に垣間見えるはまち(あるいはかんぱちか?)が特に美味でした。
思うに、いまどきよっぽどの特別な機会に遭遇しない限り、たとえ回転寿司で食したとしても、1000円でまとめるのは至難の業です。
しかしここのにぎり・・・880円です。
ネタもさることながら、シャリの質や、舌触り、ネタとの融和やほどけ方が、回転寿司とは決定的に違います。
こじんまりとした店舗で、活気もあります。しかしふしぎなのどかさ、言葉にならない落ち着ける要素があります。これは実直そうな握り職人と、接客担当の2人のおばちゃんが作り出す貴重な空間です。

昨日のマイナスイメージはすべて吹き飛び、大きくプラスに傾きました。
ロケーション、接客、味と値段、すべてにおいて満足しました。
ちなみに私のたのんだ「にぎり1.5人前」は1180円です。

錦寿司
横浜市中区野毛町1−13
野毛本通り近く、もっとも都橋よりの小道を入る。
センターグリル向かい。
ランチ11:30〜
13:00前にはメニューを記した店舗前の看板に覆いがかけられます。
ランチはお早めに・・・
店舗のWebサイトurl:http://www.noge-sushi.com/

2005年01月20日

食に対する満足とは

12時きっかりにオフィスを出ます。満を持して界隈でも評判の’ランチをやっている寿司屋’へ向かいます。
しかし着いてみるとシャッターが下りています。定休日ではないはずですが・・・
貼り紙がありました。「都合により本日昼の営業を休ませていただきます」と読めます。ちょうどそこのときおばちゃんが、店の脇、通用口から顔をのぞかせバケツの水などまき始めました。
「今日は休みですか・・・」尋ねてみました。
「ええ、ちょっと出前が入っちゃって・・・」
時化によりネタが入らないというなら、まだわからなくもないですが、
なんかかなり店がわの個人的な理由のような気もします。
おばちゃん(この店の経営者です)は「スイマセンネ!またお願いします。」
などと、ケロッとしていましたが、どうも釈然としないものを感じました。

ある程度人と人とのつながりに頼って商っている、この辺野毛界隈店舗らしいとでもいえましょうか。
これが生き馬の目を抜く東京都心などであれば、定休日でもないのに勝手に店を閉めるなんて、客に不信感を与え、評判はがた落ちになってしまうことでしょう。

時間もないので、京急線某駅近くの洋食屋へ行き、Bランチ550円をたのみました。

mituwa

チキンカツ、ハンバーグ、ナポリタン系スパゲッティー、ミックスベジタブル、ハム、キャベツの千切りにより構成された一皿です。
カツにかける調味料が、醤油かウスターソースであるのは、ちょっと疑問ですが、
カツ自体やハンバーグはそれなりにおいしいものです。
しかし付け合わせがいけません。
キャベツは刻みが不揃いで、なおかつ硬く、スパゲティーはボソボソしています。
(毎度のことながら、あの超細切りのしんなりとフワッとしたキャベツや、やわらかいけれど、ぷりっとした感じも残っている極太スパゲティーなど・・・そうあのイタリーノの黄金の付け合わせが懐かしく思い起こされます。)

ご飯もかなり少なく思えます。しかしこれが常識的な量であり、一般店舗の普通の盛なのでしょう。
(私が食事を始めてすぐ、先に来ていた10人ほどの壮年勤め人グループが、食事を終え、どやどやと店を出てゆきました。
改めて店の奥に目を走らせて見ると、客層からして、若いもんは皆無のようです。
もともと量を求めるのはお門違いというものです。)

イタリーノ体験をし、足繁く通うようになってからは、いかなる評判の洋食屋であっても、その満足度を超えるものに、なかなかめぐり合うことはできません。
「山田家@関内」などにも行ってみましたが、結構な値段の割には、平凡すぎる内容でした。
「限りないもの、それが欲望ぅ〜」By陽水という表現があります。
これは食の世界でも当てはまることかもしれません。
ひとたび満足を得てしまうと、それが標準となるようにわれわれの味覚レベルはリセットされてしまい、更なる満足を得るには、それを超えることを余儀なくされてしまいます。
私にとって、イタリーノ体験はあまりにも素晴らしかったものだから、どうやら洋食のカテゴリーにおいては、イタ・・との比較ですべてを評価してしまうようです。

音楽の分野には絶対音感という感覚があります。
何調であろうと、マイナーであろうと、メジャーであろうと
ピタリとひとつの音を言い当てるというものです。
幼少の頃よりの音楽的教育がなければ身につかないものだとされているようです。

味覚というのは多分に相対的なものであるとは思いますが、人の評や人気など、あるいは自分の歩んできた食遍歴、そんなものに惑わされない絶対的な味覚も存在するのかもしれません。
しかしそれは森羅万象に対する絶対的な審美眼のようなものと等しく、もしかしたら先天的なもの、あるいは後天的であっても非常に得がたいものなのかも知れないと思いました。

2005年01月18日

ハンバーグとカレーの店バーグ・基本に還る

さて今日の昼食。
昨日もふと心に浮かんだにもかかわらず、早々に選択からはずしてしまいました。
グーグル検索でも、結構上のほうで引っ掛かるようになったわがブログ。
幾多の検索ワードのなかで、一番多いのが、「バーグ」という言葉です。
決して私の大切な「バーグ」・・・などという思いはないのですが、
結構アクセスがあると、何らかの有益な情報なども提供しなければ、
などという使命感らしきものも芽生えます。
(誰も期待してはいないのでしょうが、それも自己満足のひとつなのです。今日もかなりの長文失礼します。どうかご容赦を・・・。)

今日は少し出遅れ、12時20分ほどになっていました。
店の前には10人ほどのかたまりが佇んでいます。満席なのか・・・
まさかとは思いましたが、様子を伺ってみます。
席は空いているようです。
たまたま、寒さに頬を真っ赤に染めた、かわいらしい勤め人が6,7人で押しかけ、メニューかなんかを見せられ、逡巡していただけのようです。
もうホントにこんなBグルを食らうのに、子供みたいに群れちゃって・・・

思わず頭を駆け巡る吉野家コピペ。
もう止められません。

今日近所のバーグ行ったんです。バーグ。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんかショーケースがあって、「今週のお勧め牛バラ煮込みカレー」とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、牛バラ煮込み如きで普段来てないバーグに来てんじゃねーよ、ボケが。
バラだよ、バラ・・・
なんか親子連れとかもいるし。一家4人でバーグか。おめでてーな。
よーしパパハンバーグカレー大盛り頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、ハンバーグ10個やるからその席空けろと。
バーグってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
カウンターテーブルの隣に座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、デラスタ生のせ20倍、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、20倍なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、デラスタ・生のせ・20倍、だ。
お前は本当に20倍を食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、20倍って言いたいだけちゃうんかと。
バーグ通の俺から言わせてもらえば今、バーグ通の間での最新流行はやっぱり、
甘め、これだね。
ナマ、甘め10倍、特盛。これが通の頼み方。
甘めってのは昨今の辛いばっかりのカレーに轍を加えるべく、バーグがはじめたメニュー。 それに特盛、ナマ。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らは、お勧めでも食ってなさいってこった。


群れている彼らの脇からショーケースを覗き込むと、今週の弥生町店お勧めは「牛バラ煮込みカレー」です。
なかなかよさそうです。
彼らを尻目に入店しカウンターに腰掛けてから、おねいさんに注文をとおすまで、一瞬の間がありました。
その間にもカウンター上から私の頭上、そして客席へと既にオーダーを受けた、今週のお勧め「牛バラ・・・」が行き交います。
ほんの一瞬ですが、しっかりと確認しました。
表のショーケースでは、すき焼きのように見えたのですが、
どうも韓国風プルコギみたいです。
牛バラ肉、ねぎ、そしてしらたきの様なものも見られます。
ここに来るまで、韓国人街を経由してきました。
あのしつこくも甘ったるいプルコギの記憶がよみがえってきて、
一瞬にして萎えました。それに値段は880円と書いてあったように記憶しております。
ならば今日は腹も減っているし、
同じくらいの値段である、ナマ、そして(本当に久しぶりですが、)大盛りにしちまおうか・・・。
であれば、値段もお勧めより安い870円です。
結局、あたかもはじめから決めていたかのようにオーダーしました。
座ってからさっと見回し、注文するまで、ほんの20秒ほどでしたが、このような鬩ぎ合いが頭の中を、駆け巡っていました。

namaoomori

先のログで弥生町店は盛が少ないと言いましたが、
すいません・・・。
私が間違っておりました。
やはりどの店舗であってもバーグの大盛りは破壊力満点です。
奇しくも隣の人がデラスタをたのんでいました。
そこで合点がいったのですが、通常のスタミナの皿とデラスタを供する皿では
大きさ、および形状が違うのです。
先日の皿上の空白は、平たい大きな皿ゆえのことだったのです。
今日のナマ、大盛り。
バーグの基本をとことん堪能し、
いつものことですが、大満足でした。

PS.
帰宅し、夕食においてメインの炭水化物はいただきませんでした。
昼にカーボ摂りすぎました。いまでもまったく腹減りません・・・。
毎度のことながら感じ入りました。
恐るべし・・バーグ。

バーグ弥生町店
横浜市中区弥生町2-18-1-202
最寄駅 横浜市営地下鉄・伊勢佐木長者町駅
11:00-21:30
月曜定休

前回弥生町店訪問ログ
戸部店訪問ログ